ココナラの感想サービスの選び方と購入の流れ

より良い小説を書くには、人からの感想や意見をもらうことが大事だと考えています。
第三者の目を通すことで、自分の作品を客観的に見ることができるようになるためです。

Webに載せるにしろ文学賞に応募するにしろ、いずれは他者の目を通すことになりますしね
「自分の小説を読んで、感想を教えて欲しい」とお願いできる人が身近にいるのなら問題ないのですが、そうでないときは困ります。
そんなとき、小説の感想を書くことに慣れている人がたくさんいる、ココナラがかなり役に立ちます。

私はココナラにて、出品者・購入者両方の立場で利用しています。

「小説の感想を書く」関連で3種類のサービスを出品して、現在、累計で130件を超える販売実績となりました。
私がココナラを利用し始めたころよりずっと、小説感想サービスを出品している人が増えたように感じます。

感想サービスを利用するにしても、選ぶのに迷いそう
今回は、ココナラで小説の感想サービスを利用するとき、自分に合った感想サービスの探し方をお話しします。
感想サービスを利用する目的を考える
まず、どうして感想サービスを利用したいのか、目的をはっきりさせます。
小説の感想サービスを利用したいということは、自分の小説に感想が欲しいということだと思われます。
ここでは、そもそもなぜ、自分の小説に感想が欲しいのかを考えていきます。

感想サービスの数も増えてきたので、目的を最初にはっきりさせたほうが、自分に合ったサービスを見つけやすいです
- 小説投稿サイトに投稿しても誰も感想をくれないから、自作小説に褒め言葉が欲しい
- 文学賞に応募したいから、質を高めるために自作小説に対する客観的な言葉が欲しい
これらはどちらも「感想が欲しい」のですが、おすすめできる感想サービスの種類は変わります。
①であれば、褒め中心の感想サービスや、甘口の感想をくれるサービスを。
②であれば、厳しい客観的な感想をくれるサービスや、辛口の感想をくれるサービスを探します。
できれば1作品につき3人の出品者に感想を書いてもらいたい
ココナラで感想サービスを依頼する際、概ねの予算を決められているかと存じます。
料金設定もピンからキリまでありますし、感想をいくつもお願いするのは難しいかもしれません。
ですができれば、一作品につき、3人の出品者から感想を受け取って欲しい、という思いがあります。
感想サービスを提供している人たちは基本的に、小説の感想を話すことに慣れています。
しかし出品者たちも人間です。
人によって、物語から受け取るものが違います。
極端な話ではありますが、一人の出品者からあまり良い評価をもらえなかったとしても、他の出品者からは絶賛された、ということも起こりえるのです。
小説の中で重視するものや注目するものが違うため、こういった感想の違いが全くないとは言えません。
書いてもらった感想を通して自分の作品を客観的に見つめ直すためにも、複数の人から感想を聞いてみて欲しいです。
初めてココナラを利用するとき
ココナラを利用するに当たって、ひとまず会員登録を行います。
さて、小説の感想を書いてくれるサービスの探し方についてです。
小説に感想を書いてくれるサービス自体は、ココナラの「カテゴリから探す>ライティング・翻訳>文章の書き方・アドバイス・感想>感想の送付」から探すことができます。
もしくは検索窓から「小説 感想」でも、感想サービスをずらっと一覧することもできます。
ずらりと出てきたこれらのサービスからどうやって、自分に合ったサービスを見つけるか、というお話ですよね。
ということでまずは、ココナラの出品者のランク制度についてお話しします。
販売実績1件以上の出品者にお願いする
ココナラでサービスを出品している人たちは、出品者ランクでざっくりと分けられています。
ランクは全部で5つ。
- プラチナランク
- ゴールドランク
- シルバーランク
- ブロンズランク
- レギュラーランク
レギュラーランクの認定基準に満たない人は「ランクなし」となります。
簡単に言いますと、プラチナランクの人は超ベテランで、且つ満足度の高い感想を書いてくれる可能性が高くて、レギュラーランクの人は感想サービスを始めたばかりの人ということです。
レギュラーランクの条件は累積の有料販売件数が1件以上あることなので、感想サービスを初めて利用する人はレギュラーランク以上の人にお願いすると良いかと思われます。
と言いますのも、初購入の購入者と初出品の出品者の組み合わせだと取り引きの勝手が分からず、お互いに右往左往してしまいそうなので……。

初めて購入するときは、ココナラでの取り引きの勝手がある程度分かっている人のところでお世話になるのが安心かな、と
- ココナラの利用に慣れてきたら
初めは、販売実績のある人のところで感想サービスを依頼するのが安心です。
ですができれば、ココナラの利用に慣れてきたら、初出品の出品者のご購入も検討していただけたら嬉しいです。
販売実績が積まれていくと購入される機会は増えていくのですが、実績数が少ないと中々声をかけられません。
感想サービスで出品を始めた人にとって、誰からも声をかけられない期間はとても苦しいものです。
「様々な考えや価値観を持つ人たちから作品の感想をもらうこと」が小説の質を上げていく、と私は考えています。
いろいろな人が感想サービスを続けていけるよう、感想サービスを始めたての人の利用もしていただけると嬉しいです。
自分の目的・小説に合った感想サービスを探す
小説の感想サービスを利用する目的を念頭に置いた上で、ずらりと並んだ感想サービスを見ていきます。
褒め特化タイプのサービスや、客観的感想をお話しするサービス、現役・元編集者によるサービスもあります。
それぞれの目的に合わせて、「小説 感想」の他にこんな感じのキーワードを検索に入れると見つけやすいかなと。
褒め、甘口、愛、優しい
辛口、率直、アドバイス、プロ
あとは、サービスの説明文や出品者情報などを読み込んで、「この人にお願いしたい」と思えるような人を見つけるだけです。
感想サービスを利用するに当たっての注意
気になるサービス・出品者を見つけることができたら、いよいよ感想サービスの購入手続きを始めます。
その前に、念のため注意事項をお話ししておきます。
私がお話しできる注意事項は下記の3点です。
- 自作小説のジャンルも受付可能かどうかを確認する
- 料金・納期を確認しておく
- 出品者によって取り引きの流れが違う
注意1:自作ジャンルも受付可能なサービスかどうかを確認する
「この人にお願いしたい!」と思えるような人が見つかっても、特殊なジャンルを書いているときは注意が必要です。
BLやGL、二次創作の場合は、サービスによっては受付対応していないこともあります。
サービス説明の中に、受付可能な小説のジャンルが書かれているところが多いです。
事前によく確認しておきましょう。
- サービス説明欄に受付可能ジャンルが書かれていないときは?
サービスによっては受付可能なジャンル(対象ジャンル)が書かれていないこともあります。
そういうときは、基本的にはどのジャンルでも受付可能なことが多いです。
ですが特殊な内容(BL、GL、二次創作等)のときは、受付可能かどうかをダイレクトメッセージで念のため質問しておくと良いです。
サービス説明ページの「出品者へ質問」から、そのサービスの出品者へダイレクトメッセージを送ることができます。
事前に確認しておくと、お互いに安心して取り引きを進めていくことができます。
注意2:料金・納期を確認しておく
「感想サービス」と言っても、それぞれで出品している人が違うので料金も納期も違います。
料金の計算方法も人によって違うので、事前にサービス内容の説明をよく読み込んで把握しておくと良いです。
概ねの納期(納品予定日)も説明欄に書いている人が多いので、こちらもご参照下さい。
注意3:出品者によって取り引きの流れが違う
出品者ごとに取り引きの流れも違っています。
「見積もり相談」というところで、購入前に事前に相談をしておく必要があるところもあれば、相談なしで初めから購入できるところもあります。
また、感想を受け取ると同時に取り引きが終了となるところや、感想受け取り後に質疑応答をいくつか行えるところもあります。
このようにサービスごとにできることや流れが異なることがありますので、購入前はとにかくサービス内容説明欄を熟読されることをおすすめしています。
サービス購入手続きをする前にしておくこと
先ほどのお話と重複しますが、サービスを購入または見積もり相談をされる前にはとにかくサービス内容説明欄をよく読み込んでおいてください。
サービスに「よくある質問」が書かれているときは、そちらもできれば読んでおいてくと良いかと思われます。
当方も出品しておりますが、たまに、「あまりサービス内容を読まれなかったのかな?」という方からメッセージをいただくことがあります。
サービス内容にて、そのサービスでできること、できないことをお話ししています。
その「できないこと」に当たる依頼のご希望をいただいても、お断りするしかありません。
互いに残念な気持ちになりますので、こういった事態にならないよう、事前にそのサービスでできることを把握しておいていただけるとありがたいです。
「見積もり相談」または「購入」で、いざ購入へ
自分の目的に合ったサービス内容で、且つ料金にも納期にも問題ないサービスが見つかったら、いよいよ購入手続きです。
重ねてのお話となりますが、サービスによって見積もり相談をする必要があるところと、いきなり購入へ進んで良いところがあります。
「見積もり相談」とは、ココナラの機能の一つです。
実際に購入する前に、出品者とメッセージをやり取りし、依頼の希望内容やサービス内容等を打ち合わせします。
こちらが必須となっているサービスでは「見積もり相談」という表示が出ているので、分かりやすいかと思われます。
対して、相談なしでそのまま購入へ進んで良いサービスのときは「購入」という表示が出ています。
そのまま購入に進み、出品者とやり取りをしていきましょう。
支払いが済んだところで、「トークルーム」という、今回の取引のやり取りをする専用の部屋がオープンします。
納品されるまでにしておくこと
サービスを購入し、原稿を出品者に預けたら、あとは感想がくるのを待つだけです。
新しい小説を書きながら待っていてもいいですし、本を読むなどして新しい知識を得ていくのもいいです。
預けた原稿の反省点をまとめておくのも良いかもしれません。
その小説の中でも自信があるところ、良かった点、こういうふうにしたかったけどうまくいかなかった点などをまとめておきます。
自分で反省をメモしておくと、感想が納品されたときに小説の評価を自分でもやりやすくなります。
また、質疑応答や相談ができるタイプのサービスであれば、自分の反省と感想を照らし合わせて、「ここについて詳しく感想を聞かせてほしい」とお願いしやすいです。
購入から納品までは数日かかります。
待っている時間も有効に使えるようにしていきます。
感想が納品されたらすること
待っていた感想が納品されたら、ひとまず読みます。
温かい言葉に喜んだり、厳しい評価に落ち込んだりと一喜一憂があるかと思われますが、サービスの取り引きが終了する前に、もう少しだけやることがあります。
質問・相談OKなサービスのとき
サービスによって、質問や相談ができることがあります。
やり取りができる回数については「○日間質疑応答OK」と、期間で決められていたり、「○回までやり取りOK」と、回数で決められていたりと、こちらも出品者によって異なります。
このやり取りも含めてのサービスですので、質問・相談OKなサービスを購入したときはたくさん相談をしてしまいましょう。
取り引きを終了するとき
取り引きは、出品者からの「正式な納品」を送られることで終了となります。
「正式な納品」とは、取引終了の合図のようなものです。
ココナラの機能として、こういった名称がついています。
小説の感想を書いてもらうサービスなので、感想文書の納品と共に「正式な納品」となって取引終了の流れとなるところが多いかもしれません。
感想の納品の後、しばらく質疑応答の時間が設けられているタイプのサービスのときは、取引終了の際に「正式な納品」と書かれたメッセージが送られてくるかと思われます。
「正式な納品」は出品者のほうで使う機能ですので、サービスを購入するときはそれほど気にされなくても問題ありません。
「これが送られたら取引終了なんだなあ」くらいの感覚で良いです。
取り引き終了後にすること
取り引きが終了したら、サービスの評価をします。
サービスの質のレビューですね。
こちらを書いてもらえると、出品者としても励みになります。
このレビューは、サービスを選ぶ人にとっても参考になります。
さて、ココナラでやるべきことは終わりです。
あとはもらった感想を手に、自作小説を推敲するだけです。
おわりに
ココナラの基本的な利用の仕方は、ココナラ公式サイトのガイドやよくある質問にて分かりやすく書かれています。
とにもかくにも、大切なのはココナラは人と人をスキルで繋ぐところである点です。
小説の感想サービスを出品している人も千差万別です。
サービス内容や取り引きの進め方は人によって少しずつ違います。
ですが、小説の感想に心を込めて書くという点は、みなが共通していると思われます。
ココナラはサービスの説明欄やプロフィールなどで、出品者が自らのことをアピールする場所が充実しています。
それらの情報をよく見て、ご自身の大切な小説の感想をお願いできる人に出会えることを願っています。