長寿人外の愛が好き・漫画「かみさまキツネとサラリーマン」

SNSで連載されている、「かみさまキツネとサラリーマン(作:ヤシン)」の単行本が発売されましたー!

やったー!

手元に置けるー!
連載の漫画はヤシンさんのXアカウントやPixivで読むことができます。
Webで繰り返し読みまくってて、こりゃあもう紙で手元に置くしかないということで購入しました。
今回は「かみさまキツネとサラリーマン(作:ヤシン)」の好きなところをお話しします。
「かみさまキツネとサラリーマン」のあらすじ
大きくなってもコタローは友達だ
32歳独身サラリーマン、コタローは4柱のかみさまキツネと暮らしています。商売繁盛を司るリーダー格のベニ、五穀豊穣を司る食いしん坊のキン、悪疫退散を司る無口なシロ、開運招福を司る末っ子気質なクロと4柱の個性もそれぞれです。かみさまたちは何百年もの時を生きていて、コタローを孫のようにかわいがっています。そしてコタローの周りには他にも現代社会に溶け込む人外たちがいるようで…? SNSで大人気の可愛らしいかみさまたちとの少し不思議な日常が待望の書籍化!
「かみさまキツネとサラリーマン」の好きなところ
- かみさまキツネ、愛い
- コタローも愛い
- 溢れ出る人外への愛
かみさまキツネ、愛い
まずお話ししたいのは、タイトルにもあります「かみさまきつね」が可愛いということです。
まん丸で二等身サイズの神様たちです。
色や表情、性格、それぞれの持つ御利益はみんな違います。
- よく喋り、元気でちゃきちゃきのおじいちゃん・ベニ(赤色、商売繁盛)
- 口数は多くないが頼りがいがあるおじいちゃん・キン(黄色、五穀豊穣)
- 無口でおっとり、お淑やかで怒らせると怖いらしいおじいちゃん・シロ(白色・悪疫退散)
- 4兄弟の末っ子、まだ甘えたがりなところのあるクロ(黒色、開運招福)
見た目は可愛い。ぬいぐるみのよう。
歩くときにポテポテ言ってそう。
言動も振る舞いも可愛い。
でもずっと昔からいる神様なので、年齢は「おじいちゃん」と呼ばれるほどのもの。
彼らは30代の成人男性であるコタローを、そこらを駆け回っている小学生と大体同じくらいの感覚で愛でています。
長寿故の年齢感覚バグ、愛い。
コタローも愛い
コタローとは、タイトルの「サラリーマン」の人。
子どもの頃は、田舎で暮らす祖父の家で、このかみさまきつねたちと一緒に遊んでいました。
時を経て、今はコタローがかみさまたちをお世話する番です。

ベニたちからするとコタローはまだまだ子どもで、愛でるべき存在のよう
大人になると、保護される側から保護する側へと変わります。
コタローも30代となり、保護する側へと変わりました。
他者を保護できるだけの能力を持った、ということでもありますが、こうなると誰かに愛でられる機会は格段に減ります。

それはそう
でも、ベニたちかみさまは変わらず、コタローを愛でてくれます。
ただ赤子扱いするのではなく、一人の人間として尊重した上で愛でてくれるのです。

人間より上位な存在からの愛……良い……
そんなベニたちを優しく見守るコタローのまた何と愛おしいことか。
ベニたちとコタローの周りに、愛と優しさが溢れている。
溢れ出る人外への愛
ヤシン先生による他の漫画もいくつか拝見しているのですが、どれも、生き物への大きな愛を感じます。
上手く言えなくてもどかしいんですけど、特に、人外(この場合、人間以外の存在を指しています)への大きな愛がバシバシと伝わってくるんです。
コミックエッセイの「うちのキャバリアは番犬に向かない(作:ヤシン)」あたりを読んでいただくと、先生の愛がよく分かるかもしれません。
なんといえば良いのでしょう。
生き物たちをただ「可愛いから」好きなのではなくて、人外が持つドライさも含めて丸ごと好きなのが伝わってくると言いますか。
このバランスがまた良いんです。
単行本書き下ろし・ベニたちの過去とコタローとの再会
単行本発売に喜んでこの記事を書きましたので、単行本の書き下ろしについても触れていきます。
単行本の書き下ろし、厚いです。
厚いし、濃い。
ベニたちの昔話や、コタローとベニたちが再び暮らすようになった経緯が描かれていました。
ベニたちが好きな人も、コタローのことが好きな人も読んだほうが良い。
あと、加筆修正された絵もあります。
コタローのいつも通りの可愛さがありました。
おわりに
「かみさまキツネとサラリーマン」、しまむらさんがコラボTシャツを販売していましたね。
光の速さで予約が埋まってしまいましたが。

欲しかった!

今年の夏はスミハチさんを着て出歩きたかった!
「かみさまキツネとサラリーマン」が好きな人は同作者様によるコミックエッセイ「キャバリアは番犬に向かない」も読んだほうがいいです。
あと、圧倒的上否存在で且つ可愛くて、恐ろしく脅威度が高い生物に可愛がられる成人男性を見たい人は「上位存在ちゃんは店長を母星につれて帰りたい」
可愛くてデカくて可愛い獣人を見たい人は「愛されて育ったでかい獣人」が良いです。