ココナラで、依頼者様の書かれた小説に対して率直な感想を納品するサービスを行っています。
こちらの記事にて、サービスの中で私ができることをお話ししました。
そもそも私がどういう感想を
納品してるのかっていう話ですよね
今回は、感想サービスで私が納品している感想の主な内容についてお話しします。
納品する感想は主に3つの項目で構成
こちらのメインサービスで納品する私の感想の特徴の一つとして、長いことが挙げられます。
とにかく長くなりがちです。
小説を読み、率直な感想を書きます|自作小説の忌憚のない言葉を求めているときにはじめは項目分けをせずに作成していたのですが、それでは見づらくなってしまうほどに長くなってしまいました。
いまでは主に3つの項目に分けて感想を書いています。
- 全体の感想
- 内容
- 気になった点
感想が長くなりがちになってしまったので、「もっと短めな感想がほしいです」という方のためにライト版の感想サービスを開始しました(詳しくはこちら)。
小説を読み、全体を通して感じた率直な想いを書きます |小説の率直な感想をお伝えするサービス(Lite版)全体の感想
全体の感想は文字通り、物語全体に対する感想です。
- 読了直後に感じた想いから始め、
- 全体を通して何を考え
- 何を感じ、
- どのような気持ちになったか
をまとめたものをお話ししています。
好きなところがあればここが好きとお話ししますし、気になったことがあればここが気になりましたとお話ししています。
ですがお預かりした原稿を読んで感じたことはこれだけに留まりません。
もっとお話ししたいという思いから、さらに細かくお話しできるように項目を追加するようになりました。
内容
「内容」では主に、ストーリーを追いながら感じたことを順にお話ししています。
たとえばこんな具合です↓
p.23にて下記の言葉がありました。
「――――(本文を引用)」(p.2)
こちらを読んだとき、思わずどきりとしてしまいました。
このとき彼女は○○という状況に置かれています。彼女は心身共にぼろぼろになるほどの傷を負っています。それなのに、対峙する敵にこういった言葉を投げた彼女に、彼女の芯の強さを感じました。
このように、感じたことを一文ごとにお話しすることが多いです。
細かい項目の分け方は読む作品によって変わります。
「A(登場人物)の選択」という項目を作って、
- Aの背景を知って感じたこと
- Aの選択を見て思ったこと
- Aの選択の結果を見て思ったこと
と、テーマごとに書くこともあります。
気になった点
「気になった点」では、物語を読みながら疑問に感じたことについてお話しします。
拝読しながら疑問に感じたことは手元にメモしています。
必要に応じて、資料を集めて確認してから、疑問として提示する形です。
たとえば物語の中で、Aが兵隊蟻を見て「がんばれ! 男を見せろ!」と応援している場面があったとします。
いわゆる兵隊蟻(働き蟻)は全てメスです。オスは繁殖期の決まった時期のみ生まれるので、オスが兵隊蟻として働くことはありません。
こういった場面があったときは、インターネットや図鑑、図書館で資料を集めて事実を確認します。
働き蟻はメスのみであるというのは私の思い違いかもしれないからです。
兵隊蟻(働き蟻)にはオスのみしかいないと確認できたときは、Aがこのような台詞を言った理由について考えます。
(Aは冗談で言ったのだろうか)
(それともこの台詞を蟻に言うことで
目の前にいた少年・Bに発破をかける意図があったのだろうか)
前後の場面を読んでも判断できなかったときは、「気になった点」に疑問として書きます。
蟻の生態の事実については資料等で確認できますが、登場人物のAの意図は著者様ご自身に訊くしか確かめる術がないからです。
こういったことを聞くのは野暮なのかもしれない、という想いもあります。
プライベートで物語を読んだときに同様の疑問を抱いたとしても直接聞くようなことはしません。
ですが、感想サービスをご利用された依頼者様にとってはこういった疑問を持つ読者がいることが執筆の役に立つかもしれません。
このような想いで、細かいとは思いつつも疑問を提示しています。
ちなみにこれらの疑問には、物語を修正して欲しいという想いはありません。
あくまで「どうしてだろう?」と気になったことについてお話ししている形です。
意図的に書かれたことであればそれで良いですし、無視しても構わない疑問だと判断されたときは無視されても構いません。
疑問があまりにも細かすぎて
「直せ!」と言われているように
感じる人もいるかもしれません……
でもそんなことはありません!
要らん疑問でしたら読み流していただいて構わないんです!
(でも気になっているので、
こっそり回答をいただけたら嬉しいです……)
「内容」と「気になった点」はとにかく細かい
「全体の感想」だけでは収まりきらなくなってしまったことを「内容」と「気になった点」の二つに分けてお話ししています。
そこからさらに細かく分けてお話しするのですが、とにかく細かくなりがちです。
「内容」では一文ごとに感想を
お話しすることもありますからね
20項目を書くのはざらですし、30項目――50項目に分けて書いたこともあります。
書きすぎなのでは、と自分で思わないでもないです。
しかし気づいたことや感じたことは全てお話しする気持ちでいるので、こちらのサービスで書く内容を減らしていくつもりはありません。
ご依頼作の「評価」はできない
時折こういったご質問を頂きます。
私の小説は☆いくつですか?
点数で言うと何点くらいですか?
お聞きになりたい気持ちはわかります。
私の感想では作品そのものに良い・悪いといった評価をしていません。
点数もつけていません。
(結局、自分の書いた小説は
良いのだろうか、悪いのだろうか)
悩まれてしまうのかもしれません。
感想を受け取る側としては点数や☆の数などで評価をもらうと、自分の力がどの程度なのかはっきりと読み取ることができます。
私自身も、感想をお願いする立場だったら
客観的な数字で評価をつけてもらったら
ありがたいって思いますもの
ですがこういった評価をつけることを、私はお断りしています。
私がお話しできるのは「その物語を読んだ『私』という人間がどう感じたか」だけです。
- 多くの読者がその物語を読んだときにどう思うか
- 文学賞の選考委員・下読み担当者が読んだときにどう思うか
こういったことは判断できません。
私一人だけがこう感じているのか、それとも他の多くの人も同じように感じるのか、責任を持ってお話しすることができないのです。
私がお話できるのは「感想」だけなのです。
私にはできないというだけの話です。
他の人の感想も聞いて欲しい
ご依頼をしてくださった方にいつも、一つのお願いをしています。
私以外の人からも感想を聞いて欲しい、というものです。
先の項目でもお話ししましたように、私がお話しできるのは「『私』が感じたこと」だけです。
他の人がどのように感じるのか私には判断できません。
もしかしたら私が「ここが気になった」「ここにモヤモヤした」とお話ししたところでも、他の多くの人は「そこが好き」「わたしはそこは気にならない」という感想を抱くかもしれません。
そういったときは、私が書いた「気になったこと」や「モヤモヤ」は読み流しても良いと考えています。
最も大切にして欲しいのは
どこかの誰かがこういったから、ではなくて、
その物語を書いたご自身の気持ちですけどね
色んな人の感想や意見、言葉を聞いて、多角的に作品を捉えて書いていただけたら、と願いながらサービスを出品しています。
そのお手伝いの一つとなれたら嬉しいです。
おわりに
こんなことをお話ししています。
- 「全体の感想」で、読後の感想と物語全体を通して感じたこと
- 「内容」で、ストーリーを追いながら感じたこと
- 「気になった点」で、物語の中で疑問を感じたこと
読者として感じたことをお話しできますが、
作品に点数や☆をつけるなどの形で評価することはできません。
ココナラではたくさんの人が感想サービスを提供しています。
私、ひらどーが提供している感想サービスではこのような形のものです。
感想サービスの一つとして、参考になりましたら幸いです。
【ココナラ】ひらどーの感想サービスはこちら読み直しても減らない誤字脱字は、スキルを持った人にチェックしてもらいましょう。
ココナラなら、小説の校正・校閲を依頼できます。