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人生やり直し物語!「余命六ヶ月延長してもらったから、ここからは私の時間です/編乃肌」感想まとめ

hirado311
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近年、小説家になろうで読んでいた作品が書籍化されることが増えてきました。

『余命六ヶ月延長してもらったから、ここからは私の時間です(作:編乃肌)』は、小説家になろうで連載されていたころから読んでいた作品です。

書籍化されたときは嬉しくて、すぐに本を注文したことを今でも覚えています。

初めて読んでからだいぶ月日が経っていますし、私自身も年を取っているのですが、読み直すと今でもボロボロと涙が出ます。

元から好きな作品が、年月を経てさらに大切なものへと自分の中で変わっているようです。

今回は余命六ヶ月延長してもらったから、ここからは私の時間です』を紹介します。

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物語の概要

本作の舞台となっている国は日本ですが、魔法のある世界です。

魔法を使う力がある人(魔法適性)は、強制的に特殊な学校に入学させられます。

通常であれば中学一年生ごろに適性が表れるはずなのですが、主人公の三葉は遅咲きでした。

中学校の卒業式の日に判明したために、慌ただしく学校を変更し、魔法適性を持つ者たちが通う「私立桜ノ宮魔法高等学校」に入学することに決まりました。

本編は、三葉が桜ノ宮魔法高等学校に入学してしばらくしたころから始まります。

尽きてしまった、主人公・三葉の命

物語冒頭で、主人公・三葉の寿命は一度尽きてしまいます。

主人公・三葉は階段から突き落とされて命を落としてしまったのです。

ですが、天使の計らいにより、六ヶ月間だけ余命を延ばしてもらうことができました。

「生き返らせる、という言葉に間違いはないよ。でも、君が死ぬことをまったくなかったことにするのは、僕の力じゃ無理だ。僕ができるのは、君の死ぬ時間を少し先延ばしにするだけさ」

『余命六ヶ月延長してもらったから、ここからは私の時間です 上/(編乃肌)』

文字通り、延長です。蘇りではありません。延長です。

生前の三葉の高校生活

生前三葉高校生活は決して楽しいものではありませんでした。

魔法の能力が低いせいでクラスに友達はできず、教師にも疎まれ、札付きの不良と無理やりペアを組まされてしまいます。

その不良も三葉に優しくないどころか、名前を覚えようとすらしません。

三葉はそんな状況に耐え、飲み込むだけの辛い日々を送っていました。

余命を延ばしたところでその環境は変わりませんし、絶命する事実も変わりません。

それでも三葉余命を延長することを決意しました。

「私は、もう一度生きたい……っ!」

『余命六ヶ月延長してもらったから、ここからは私の時間です 上/(編乃肌)』

ここから三葉は大きく変わります。

登場キャラクター達の個性がいい!

メインとして活躍する登場人物は3人です。

  • 主人公・三葉
  • 三葉のペアの不良・樹虎
  • 三葉の友人となる天才魔法少女・心実

この3人を中心として物語は進行していきます。

表紙に描かれている三人ですね。

ちなみに私は、向かって右の心実ちゃんが大好き。

おどおどしていた主人公・三葉

余命を延長してもらうまでの三葉大人しい子でした。

教師の理不尽な扱いにも黙って従い、クラスメイトに押し付けられた仕事も断れません。

しかし、延長してもらった命を生きる中で、三葉は言いたいことを言い、やりたいことはしっかりやるようになりました。

最初に言い返してやった相手は陰険な教師です。

この教師からの三葉の扱いは本当に酷かったんですよ!

他の生徒が相手だったらここかまでネチネチ言わないのに、三葉に対してだけ細かくいちゃもんをつけてくるという。

入学当初からこれなので、三葉の方には彼からこんな扱いを受けなければいけない理由に心当たりがありません

そんな教師にも三葉はしっかりと言い返してくれました。読んでいるこちらもすっきり。

後で出てくる中学の頃の友人との話からすると、こちらの元気な三葉のほうが素のようです。おどおどするようになってしまったのは高校に入ってからのよう。

高校入学時にバタバタしてしまったことや、魔法能力が低いことがが関係しているようでした。

良いとは言えない環境の中、主人公(三葉)が本来の「自分らしさ」を取り戻して前に進もうとするところが好きです。

天才魔法少女・心実

三葉魔法能力がとことん低いせいで、魔法学校での地位もかなり低くなっています。

そんな三葉と同じように、一人で過ごすことの多い同級生がいました

天才魔法少女・心実です。

本来なら中学校に通うべき年齢でありながら、その能力の高さにより飛び級で高校に通っています。

三葉とは高い能力を持ちながらも、周囲に馴染むことができず孤独に過ごしていました。

そんな心実と三葉が知り合うことになるのは、三葉の死後――延長してもらった時間の中です。

この心実ちゃん、すごくいい子なんです。

純粋に三葉を慕ってくれます。その姿がとても可愛らしいんです。

後で三葉の良き相棒となる樹虎に対抗心を燃やし、三葉をめぐってバチバチと火花を散らすところを見るのが好きでした。

ツン且つデレが非常に美味しい相棒・樹虎

個人的な主観によるものですが、本作に登場する不良・樹虎はツン且つデレのツンデレだと感じました。

ツンツンしながらもちょっと主人公にデレてる部分がある、みたいな。

樹虎は入学後すぐに魔法バトルで怪我人を出し、授業にもろくに顔を出しません。

三葉の名前もまともに覚えようともせず、「グズ」と呼んでいました。

樹虎に怒っていた時代が私にもありました。名前も呼ばぬとは。許さぬ。

ですが樹虎も、三葉との交流を経て変わっていきます。

今では私にとっても樹虎は好きな登場人物の一人です。

最後まで芯を通して描かれたストーリー

タイトルにもある通り、主人公の命は「延長」してもらっています。

延長ということは、終わりもあるわけです。

延長してもらったところから始まり、終着する。

スタートからゴールまで、ずっと一本の筋を通っているように感じました。

人によっては「嫌だ」と言うかもしれない結末ですが、私は好きです。

ちょっと細かい好きポイント

この世界でのの設定が好きです。

この作品の世界では、魔法を使える人間は髪と目の色がファンタジックな配色に変化します。

通常ではありえないような、ピンクとかとか髪色になるんです。

魔法適性がある=ファンタジックな色の髪と目

この設定が書かれているのが好きでした。

ただ「あの人の髪は赤で~」と漠然と書かれているのではなく、理由があるのが良かったのです。

魔法適性による色の変化が、物語の根幹にも関わるものだったのも好きな点の一つ。

まとめ

『余命六ヶ月延長してもらったから、ここからは私の時間です』
  • おどおどしていた女の子が自分の死をきっかけに生き直す物語
  • 蘇りではなく命の延長
  • 延長された命の中で「自分らしさ」を取り戻していく主人公の良さ

私が高校生だったのはかなり昔ではありますが、遠い日の自分を三葉に重ねて読みました。

私も、もっと自分らしく生きれば良かったなぁ、なんて。

自分が高校生の頃に戻ることはできないですが、この作品を通して、自分もあの頃を生き直した気分になれました。

コミカライズされてます

「余命六ヶ月延長してもらったから、ここからは私の時間です」が、コミカライズされてました!

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ABOUT ME
ひらどー
ひらどー
小説書きブロガー
書き始めた小説を完結させられず、未完作品を大量生産した過去を持つ。 完結させる能力が身についた現在、小説の書き方を自分なりにまとめるためのブログを運営中。 好きな映画、漫画の話をすることもある。
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