このブログのタイトルはもうエタるのはやめた!です。
エタってしまう人のために、もうエタらないで済むような方法をまとめていくブログを目指しています。
ブログの管理人である私、ひらどーが数々の小説をエタらせているので、何よりも自分自身がエタらないで済むために必要な方法をまとめる場所が欲しかったというのが本音です。
ブログでエラソーなことを度々言っています。
小説書きのスペシャリストみたいな顔をしていますね。
そんなことはありません。
素人も素人、ドシロートです。
実際は色んな資料を読んだり、人から教えてもらったりして、私が「なるほど、そうなのか!」と勉強しながら書いています。
ひらどー自身が生徒なのです。
こんなことを考えて焦り出し、きちんと小説のみに集中して2ヶ月が経ちました。
お恥ずかしながら、まだエタりから脱することができていません。
改稿を重ねていますが、完結には至っていない状況です。
失敗を繰り返すだけでは意味がない。
そう判断し、今回から自分がエタってしまった原因を記事にしてまとめていきます。
目に見える形で反省してしまおうという魂胆です。
残念ながら、まだエタり癖が継続しているので「こうしたら絶対に完結できるよ!」と明言することはできません。
この「エタりの記録」を通じてできるのは、「こうしたらエタるよ!」というお話です。
これらの失敗を避けたら、いつかは完結できるようになる…かもしれません。
エタりに苦しむ皆さんの力になることを願い、私の失敗事例のお話ししていきます。
エタるってどういう意味?
改めて「エタる」って言葉について考えてみると、なんだか変な言葉ですよね。
創作界隈では度々に見かける言葉ですが、日常生活では触れることのない言葉です。
実際、Twitterをやっていた頃は(現在はTwitterをしていません)ブロガー仲間さん達に「エタるって言葉、初めて聞きました」と何度も言われました。
この言葉の詳しい解説はこちらの記事で解説しています。

簡単にいうと「創作した話を未完のままで終わらせてしまう」て意味です。
厳しい言い方をすると、未完作品は作品として成り立っていません。
そんな状態の作品を一つでも減らして、完結作品として昇華してやる目的でこの脱エタ活動を行います。
実際に経験したエタりパターン
今まで経験したエタりパターンはこちらです。
- 執筆途中で新しい作品を書きたくなる
- 執筆途中の小説データを紛失する
- 王道(テンプレ)に手を出す
- 登場人物の性格・行動が分からなくなる
- 自分の書きたいものを見失う
- やる気がなくなる
- 「時間がない」と言い訳する
執筆途中で新しい作品を書きたくなる
高校時代は未完作品量産期でした。
創作意欲は湧きまくりで、治まることを知らない状況です。
勢いだけで生きていた頃ですね。若い若い。
手をつけている作品の冒頭だけを書いて満足し、新しい作品を書き始めていました。
この頃はまだ、脳内でストーリーを構成しています。
まともにプロットを作ったことがありませんでした。
逆にいえば、プロットを作るようになってからはこれが原因でエタることはなくなりました。
- ネタが思い浮かんだらメモをする
- 勢いがあればプロット・設定もまとめる
- 本文までは書かない!
この「本文までは書かない」が最大のポイントですね。
どうしても書かなくてはいけないときでも、思い浮かんだ1場面のみに抑えておきます。
最初から書き出してしまうと、書きかけの原稿を放り出してそちらにかかりきりになってしまうからです。
そんなことをしてしまったら、途中になっていた原稿はエタってしまいます。
ある程度ネタをまとめておけば、次回作にすぐ取り掛かることができます。
ちなみに、メモをとるときに便利なアプリはこちらで紹介しています。

執筆途中の小説データを紛失する
最も長い間、筆を置くことになってしまったのは「執筆途中の小説データを紛失する」パターンでした。
大学生の頃、めちゃくちゃ筆が乗っていた原稿があったのですよ。
USB1本だけにデータを保存していたのですが、その1本が壊れてしまいまして。
中のデータが消えてしまいました。
バックアップを取っておかなかったことを後悔しましたね…。
その後、2年ほど全く創作をしない期間ができてしまいました。
精神的なダメージが大きかったです。
復活した後はバックアップを取るように心がけていましたが、たまに取り忘れてしまうことがありました。
何個もUSBを使っていたら、どれが何のUSBだかわからなくなってしまった、というのもあります。
オンラインで記録ができるGoogleドキュメントとの出会いを経て、この手間がなくなりました。
このGoogleドキュメントはオンライン状態であれば自動保存してくれるので、私のようなうっかり屋との相性が良かったのです。

王道(テンプレ)に手を出す
私は、高校生までは出版された書籍の本しか読んだことがありませんでした。
所謂ネット小説を読むようになったのは大学入学後です。
ネット小説の中で特にハマったのが王道・テンプレと呼ばれる作品群でした。
王道・テンプレと呼ばれる作品は以下のことが大体決まっています。
- 世界観
- 登場人物
- 展開
予め決められたテンプレートに添ったように書かれているのでこのように呼ばれているようです。
マニュアルがあるわけではないはずなのですけどね。
そういった作品は、小説家になろうでは「テンプレ」のタグがつけられています。
みんな同じような雰囲気の話なんですけど、そういった「お決まり」が好きなので、ひたすら読み漁っていました。
最終的に「私も書きたい!」と思って書き始めてしまいました。
これがエタりの始まりです。
途中まではいいのですが、中盤から書けなくなりました。
何しろ、登場人物がすごく多い。
長編小説を書き慣れていないのに、11人もの人間を処理するのは難しかったです。
現在、この作品の執筆はお休みしています。
この作品が停止したことにより、「エタる」ことを意識し始めました。
こいつを完結させるまで、私は試行錯誤を続けていきます。
ついでにいうと、書けなくなったときに改めて人称や視点の勉強を始めました。
>>一人称・三人称視点の小説の違いを解説
>>実は難しい一人称視点の小説の書き方|視点の乱れはNG
>>小説で視点が乱れるのはNG!|新人賞落選の原因
>>一人称視点の小説は視点の切り替えをしない方がいい?
>>三人称視点の小説は一人称視点よりもできることが多い!?
こういった知識を踏まえて自作を振り返ってみると、なんとまぁ…。
それでは意味がない。
続きを書かなくては。
という考えもあります。
停止中のテンプレ作品についてはどうしたものか、と考えているところです。
登場人物の性格・行動が分からなくなる
先ほども「王道・テンプレ作品に手を出す」の項目でも触れましたが、登場人物が多過ぎると処理が難しくなります。
特に、ふわっとしか設定を考えていなかった登場人物の動きに困るのです。
細かいことを考えていなかったせいで、こんなところで引っかかってしまいました。
こいつはこういうときにどういう行動をとるんだ?
人物の性格がわからないと行動までわからなくなります。

いまはこの対策として「登場人物の履歴書を書く」を実行しているところです。
現段階では、いいとも悪いとも言えない感じなのですが、自分の中ではっきりと答えが出たらそのときに記事にまとめますね。
自分の書きたいものを見失う
今まさに一番困っているのが「自分が何を書きたいのかがわからない」ことです。
着手している作品はプロットも登場人物もしっかり決めているので、作品の流れは理解しています。
わからないのはその作品の流れではなくて、「そもそも私はどんな話が好きなんだっけ?」という自分についてのことです。
好きな話の展開があって、自分でも創作してくて書き始めたはずなのに、その原点と軌跡を見失っています。
元は、恋愛ものを読むのが好きで、恋愛小説を書いていました。
少女漫画を読み漁っていたのが中学から大学にかけてくらいです。
恋に恋する少女でした。
あの頃は好きで恋愛ものばかりガリガリ書いていたのですが、いまでは思うように筆が乗りません。
結婚して、子どもも産んで、自覚している以上に恋愛観がかなり変わっているようです。
昔ドハマりした少女漫画を読み直していますが、あの頃ほどのドキドキ感がないような気もしています。
好きな話だから何度も読んでしまっている漫画なんですよね。
自分の好きな小説・漫画・映画を振り返って、「好き」を再発見していきたいところです。
やる気がなくなる
小説を書く上で一番の課題は「やる気との闘い」かもしれません。
最近気づいたのですが、私には物語の3割くらいを書いたところで一度力尽きる癖があるようです。
この3割を乗り切ろうと、こんなことをしていました。
- 完結の推定文字数を計算する表を作る
- おおよその完結予定日を割り出す
- 毎日書いた文字数を記録する表を作る
- 毎日の頑張りを記録するアプリを使う
- 頑張った分だけご褒美をもらえる「自分ご褒美」システムを作る
- 友人にプロットを見せて書き切ることを宣言する
- ココナラで気に入ったイラストレーターさんを探して、「完結したらこの人に描いてもらう」と妄想する
こんなことをやっているのに未だに書き切れない自分が逆にすごいです。
今書いている話はここでも上げたように、友人に既にプロットを見せてしまっています。
そのときに内容の変なところは指摘してもらいました。
友人に話してしまっているのは、自分の中でかなり大きいです。
逃げられません。
自分に激アマな私でも、これは書き切るしかないと判断しています。
時間はかかるかもしれませんけど、亀の歩みでもどうにかします。
時間がない
自分の中で「やらない」と決めているのが「時間がない」と言い訳することです。
「時間がない」って言うのは簡単ですよね。
ライフステージが進んでいく際に、時間がないと感じるタイミングは何度も訪れます。
- 受験をするとき
- 就職するとき
- 入学・入社したばかりのとき
- 大会が控えているとき
- 結婚する直前・直後のとき
- 子どもが産まれたとき
などなど…他にもたくさんあるでしょう。
でも私は「それを言ったらおしまいだよな」と考えています。
私自身、受験期や就職期などは執筆をやめました。
「そんな時間ないし!」と自分に言っていました。
この記事のまとめでそのときのことを振り返っています。

今の私も
- 一歳児の育児中
- 正社員として6時間の時短勤務
のため、「時間がない!」と言い出してしまいそうなことがあります。
でも、私以上に時間がない状況の人はごまんと存在しますし、何も毎日1万字も書く必要はないのです。
「100字でもいいからとにかく文章を書く(小説・ブログ問わず)」
これを目標に文字を書き続けています。
もしエタってしまったら?
書いている途中で「つまらないな、これ」と思っても最後まで書くのが正解です。
知ってます。
「それでもどうしてもやっぱり書けない!」
こんなことになってしまったときは、「どうして書けないのか」をメモするようにしました。
メモに書く項目はこんな感じです。
- どうして書けないと判断したのか
- 良かった点
- 悪かった点
- 改善点
これらのことを箇条書きでバーッと書いていきます。
ポイントは「良かった点」も書くことです。
エタってしまうのは悪いことなので、悪いことだけに目がいきそうになります。
そこで敢えて、良かった点も書いてみます。
「このアプリを使ったのは良かった」
「この時間に書くようにしたのが良かった」
こういったことも書くことにより、次回はより良い書き方をできるようになります。
ちょっとずつ成長している自覚もできますしね。
こういった反省をしないと、何が悪くて何が良かったのかがわからないまま、がむしゃらにつっきるだけになります。
理性的に反省しつつ、進めていくように心がけています。
まとめ
正直に言いますと記事をまとめながら、こんな声が脳裏によぎります。
「ブログを書いている暇があるなら小説書けよ!」
「好きなものを再発見って、そんな暇があるなら小説書けよ!」
正しい。
正しい声です。
正論が頭の中で響いています。
でもね。
でもですよね。
「もしエタってしまったら?」の項目でも書きましたが、ただ闇雲に書いているだけでは何も成長しないと思うのです。
「何か大きな行動をしたら反省を残す」
これは仕事をしているときに学んだことです。
反省を文章で書くことにより、自身の行動を冷静に振り返ることができます。
いま、私は記事に失敗したことをまとめているのもそういった目的があります。
自分の行動を冷静に振り返ると共に、一緒に頑張っている人たちに情報を共有する。
無意味なことではないと考えています。
たくさんの失敗を繰り返していますが、いまの私は折れるつもりが毛頭ありません。
いつかぽっきり折れてしまうかもしれませんが、少なくとも今ではないです。
自分の中で大きな目標を立てているので、そのためにモチベーションだけは維持できているのでしょう。
いまはエタってしまっているあの話を、必ず完成させる。
これが目標です。
他にも色々ありますが、最も大きなものはこれですね。
今後も私は何度も失敗します。
その度に失敗に関する項目が長くなったり、記事が増えたりします。
それでも書き続けるためには、
- 書くことを諦めない
- 失敗したら良かった点・悪かった点の反省を書く
- 目標を持つ
こういったことが必要です。
これが正解かどうかはわかりません。
その答えが出るのはまだ先になりそうですが、今後も同じエタり仲間のために多くの情報を共有していきます。

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