エタるという言葉を何処で聞きましたか?
「この小説エタったか」
「やばい、いま書いてるやつエタりそう」
そういった具合でちらちらと耳にするフレーズです。
創作界隈で使われることが多い言葉ですが、特に商業ではなく個人で行っているものに多く使われます。
漫画・ゲームなどでも同様に使いますが、ここは小説ブログなので小説を想定して意味を解説します。
「エタる」の意味は?
「エタる」とは、「創作中のものが永遠の未完(=完結しない)で終わる」ことを指します。
eternal(永遠なる)からくる造語です。
連載作品が何ヶ月も更新停止になっていたら、エタっているといえるでしょう。
ちなみに、社会や歴史で耳にしたことのある差別用語と名称が似ていますが、全くの別物です。
「エタる」の使い方
未完で終わっているものに対して「これ、エタった」
未完で終わってしまいそうな連載中の作品に対して「これ、エタりそう」
といったように、動詞として使います。
エタることの多い人のことを「エタラー」や「エター」という場合もあります。
注意して欲しいのは、いわれて嬉しい言葉ではないことです。
自虐的にいう、あるいは「絶対にエタらない」と意思表示のために自分で使うなら問題ありません。
ですが、他の人に対しては使わない方がいいです。
相手を励ますつもりで使ったとしても、受け取る側はそう思ってくれません。
エタりかけているときは作者側も極限に追い詰められているので、悪い意味でしか受け取れない可能性が高いです。
どういうときにエタるの?
エタりの原因は様々ですが、多くは作者が創作できない状況にあるために起きます。
具体的には、
- 作者の死
- 生活環境の変化
- データ(執筆データや小説投稿サイトのID・パスワード)の紛失
- モチベーションが続かない
- 読者からの反応(感想)がない
- 時間がない
- 新作を書きたい
- 既存作品を書き直したい
などが多いです。
突き詰めれば、「作者が書けない」状況になっているということです。
エタりが確定するまでの間は、「本当はその作品を書きたい。でも書けない」と悶々と悩んでいます。
エタった作品を見つけたらどうしたらいいの?
好きな作品の更新が停止してしまったら悲しいですね。
だからといって、作者に詰め寄るのはやめましょう。「続きを書け!」といっても好転しません。
では、どうすればいいのでしょう?
待ちます。
ひたすらに待ちます。
作者が再び書けるようになるまで、温かな目で見守りつつ、待ちます。
その際、「あなたの○○という作品が好きです!」と伝えることも忘れません。
その作品への愛が、作者のやる気に繋がります。
まとめ
「エタる」という言葉はポジティブな言葉ではありません。使いどころに注意が必要となります。
連載作品は完結して欲しいです。
でも、どうしても書けなくなってしまうときがあります。
創作に関わっている以上、エタりの危険性と付き合っていかなければいけません。
読者としては見守ることしかできませんが、作者自身は「何故、自分はエタってしまうのか」を考え続けていきます。
そして、エタりから脱し、一度エタった作品群を完結させていきましょう。