「時間がない!」考え方を変えて小説を書く時間を作りだす(ひねり出すともいう)

時間、ないですね。
小説は書きたいけど、家に帰ったら勉強しなきゃいけないし、正直に言うと漫画だって読みたいしゲームもしたい。
社会人になったら小説も書けるようになるのではと思っていたけど、仕事の拘束時間は長いし、終わったら疲れ果てて創作する気力も体力もない。
小説を書く時間、ないですね。
小説を書き続けられない理由の一つに「時間がない」は大きく存在していると思います。
基本的に、人が生きていく上で小説を書くことの優先順位は低いです。
小説を書かなくても衣食住が安定していたら生存はできますし、小説を書く以外にもやれることや楽しいことはいっぱいあるからです。

でも書きたいじゃん!?
時間はないけど小説を書きたい。
それならもう、書くしかないです。
飽き性な人間が見つけた、小説を執筆する時間の作り方・習慣化についてお話しします。
飽き性向け:小説を書く時間の作り方
あまり大きな声で言えたことではないんですが、私は飽き性です。

小説を書き切る前に飽きて止めてしまったことも多々あります


「いやー、今は時間ないしなあ!」とか言い出したら自分の飽きが来てる証なんだなと自覚しました、最近。
そんなわけで、ここでお話しするのは飽き性の人間が考えた、小説を書く時間の作り方です。
一回始めたら最後まで集中して結末まで書き切ることができる、という人にはあまりお役に立てないかと思われます。
- 「普段は一気に書き切れるのに、今はできない」
- 「いつもはできるのに、今は時間がない」
という方は、もしかしたらこの記事のSTEP4,5辺りがお役に立てるかもしれません。
飽き性の自覚がある人はSTEP1から行きましょう。
長編小説を書く力が自分にあるかどうかを考える
まず、今の自分の状態を考えてみます。
- 長編小説を書ききりたい
- 長編小説を書く時間がない
- 小説を最後まで書ききった経験がない
これら全てが当てはまるときは、今、長編小説を書ききることを諦めるところから始めましょう。
長編小説を書ききりたくて、且つ小説を書くこと自体が初めてのときはとりあえず挑戦してみるのが良いです。
実際にやってみないことには分かりませんから。
案外ガーッと書けるかもしれません。
ですが、この記事をご覧になっているということは、長編小説執筆に挑戦したはいいものの、時間がないと感じてさまよっているのかと思われます。
そのときは時間の使い方を見直してみます。
- ①・③の両方が当てはまる人は
長編小説を書ききりたいけど今まで一度も書ききれたことがない、という人は、ひとまず長編小説を書くことを諦めましょう。
まずは短編を書ききる経験を重ねて、その後に再び長編小説に挑戦してみてください。
小説を書ききる経験を重ね、執筆のリズムをつかんでからだと、長めのお話も書ききれるようになっていきます。
自分の時間の使い方を振り返る
簡単でいいので、普段の自分の一日の時間の使い方を考えてみます。
自分の一日の時間の使い方を思い返してみた中に、無駄な時間を過ごしているなあと思われるところはありませんか?
「ゲームしまくってたなあ」とか「漫画読み漁ってたなあ」とか、「SNSを徘徊しまくってたなあ」とか、そういった時間です。
こういった時間を少しでも小説執筆に使うように考えていきます。
短い時間でもいい、少ない文字数でもいい、ちょっとずつ小説を書いていく、という時間の使い方です。
たくさんの時間を確保することを諦める
もしかしたら、小説を書くためにたくさんの時間を確保しようとしていませんか?
一日2時間小説を書く、3時間小説を書く、といった具合にです。
上手な人は一日の中でこのくらいの時間を確保できるのかもしれないですが、私は下手です。
ですので、小説を一気に書くためのたくさんの時間を確保する、という考え方を止めます。
日常の小さな隙間時間に小説を書いていくのです。
一日2~3時間を確保するのは難しくても、30分にも満たないような短い時間であれば確保も簡単です。
すっごく当たり前の話なんですが、30分小説を書くと、その分原稿の文字数が増えるんです。当たり前の話なんですが。
執筆に充てる時間は20分でも10分でも、5分でも良いです。
どんなに短くても良いので、とにかくちょっとでも小説を書くようにします。
これを毎日続けていきます。
- 隙間時間の考え方
「〇分確保しよう」と考えると、なかなか時間を作れないように思われるかもしれません。
ですが、
- 特に見たいものもないのに惰性でSNSを開いてしまっている時間
- 電車に乗っているときに暇つぶしにスマホを見ている時間
- 料理の煮込み時間
といった時間を、小説を書くことに使うだけ、と考えると時間を作りやすくなります。
毎日の継続を意識する
30分にも満たない時間しか書かないので、一日当たりの原稿の進み具合は芳しくないと思われます。
でも進んでいます。
一日まったく何も書かないよりも、一日30分未満でも書いたほうが進捗がいいです。
短い時間で長い期間書く、これを意識します。
一日のハードルをとにかく下げる
熱しやすく冷めやすい人は、同時に飽きやすい性質があります。
私がそのタイプ、というお話でもありますが。
とにかくこのタイプの人は、冷めないようにそもそも熱さない、というのが継続のコツとなります。
このため、一日の目標作業量はとにかく小さくします。
「一日5分は原稿を書く」
でも良いです。
どんなに短い時間でも、続けていればいつかは書ききれます。
おわりに
熱しやすく冷めやすい人は、スイッチが入ると熱中して作業を進められます。
ですが、冷めてしまってから再び熱するまでが長いですし、大変です。
そのスイッチを入れないことによって長期に渡る作業をできるようにします。
一定の温度で長期にわたって作業を続ける。
この考え方としては、「こちら亀有公園前派出所」の作者である秋本治先生の書かれた本に興味深いお話が書かれていました。参考になるかもしれません。
ちなみに、熱中して書ききるのが悪い、ということはないと思います。
様々なやり方を試しながら、自分に合っている方法を見つけていくのが一番かな、と。
方法の一つとしてここでのお話がお役に立てましたら幸いです。

