新人賞の梗概(あらすじ)はオチまで書き切る!結末まで書いてもいい理由

小説を新人賞に出す前に必ずやらなければいけないことがあります。
そのうちの一つが応募要項の熟読です。
この応募要項を読んでいると、ほとんどの賞であらすじを添付するように書かれています。
賞によっては梗概と書かれていることも。
梗概なんて漢字二文字でいわれると、ちょっと難しいもののような気がしちゃいますよね。
でも書くべき内容はあらすじと同じなので安心してください。
注意したいのは、ここに書くあらすじは文庫本や漫画の裏表紙に書かれているようなものとは違う点です。
新人賞用のあらすじには、本編を読みたくなるような引きのある文章は必要ありません。
書いて欲しいのは、本編の要約です。
梗概では、結末まできっちり書いてしまいます。
「結末まで書いてしまったら、本編を真っ新な気持ちで読んでもらえないんじゃ?」と不安になるかもしれません。
今回は、新人賞においては梗概で結末まで書いても問題ないよ、というお話をしていきます。
選考時には膨大な量の小説を読まなければいけない
多くの応募作品が新人賞に送られてきます。
ライトノベルの新人賞である電撃大賞では、3,000作ほど応募されました(第32回電撃大賞)。
下読みや選考委員にも締め切りがあります。
可能な限り短い時間で、正確に内容を読み込まなければいけません。
そのために必要なのがあらすじです。
事前に内容を把握していると読書の質が上がる
事前知識がない状態で読み始めるのと、大方の内容を把握した上で読み始めるのでは、その作品を理解できる度合いが違います。
これは小説に限った話ではありませんが、斎藤孝先生による「読者の全技術」でも同様のことが書かれていました。

普段の読書においても、
- 扉
- 目次
- はじめに
- あとがき
を読んで大体の内容を把握してから本文を読むと、読書の質が上がるということが述べられています。
応募する小説はまだ出版されていないので、目次も扉もありません。
それでは、選考を担当する人たちはどうやって内容を把握するのでしょうか。
梗概を読むのです。
梗概を読むことで事前に内容を把握し、本編を理解するために必要な時間を短縮させています。
選考をスムーズに行うためにあらすじに全てを書く
内容を把握するためにあらすじを読んでいるので、最後まで書かずに
「この後、主人公の運命やいかに!?」
なんてぼかしてしまうと、逆に悪い印象を持たれてしまいます。
きちんと結末まで書きましょう。
面白い作品は結末を知っていても面白い
あらすじは800字程度にまとめるものが多いです。
賞によっては1,200字にまとめる場合もあります。
どちらにせよ、長編小説であれば本編は10万字に及ぶ長さです。
10万字を1,000字ほどの長さにまとめるのは大変ですが、逆に考えてみてください。
1,000字程度を先に読まれても、9万字を超える字数が本編には残っています。
本編には、あらすじでは語りきれない面白さが眠っているのです。
小説の面白さは設定やストーリーの展開だけでは測れません。
あらすじを読んでつまらなそうと感じても、内容を読んだら面白かった、なんてこともざらにあります。
逆の話もできるのですが、あらすじだけでは全てわからない、というのはどちらでも一致しています。
安心して全て書いてしまいましょう。
梗概(あらすじ)は必要書類として割り切って書く
どうしても最後まで書くのに抵抗があるときは、考え方を変えてみます。
新人賞に添えるあらすじは必要書類であり、作品の面白さを伝えるあらすじとは別物である。
このように考えると割り切りやすくなるかもしれません。
応募要項にも添付するように書かれているので、梗概(あらすじ)は必要な書面です。
小説の履歴書みたいなものだと考えてみます。
履歴書は事実を客観的に書くものですよね。
それと同じように、梗概(あらすじ)も客観的に小説本編の要約をまとめます。
このように考えてみると、結末まで書く抵抗感が減りますよ。
おわりに
文庫本や漫画などで目にするあらすじは、結末まで書いていません。
そのため、最後まで書いてしまうことに抵抗感を覚えてしまいます。
ですが、新人賞で作品を読む人達はプロです。
結末まで書いてしまっても、問題なく選考してくれます。
この梗概(あらすじ)は新人賞に応募するために必要な書類です。
本編の内容を要約して、ラストまできっちり書いてしまいましょう。
書いた梗概の内容が心配なときは
もしも書いた梗概の内容に不安があるときは、人に見てもらうのも手ですよ。
ココナラでは、新人賞用の梗概をチェックしてくれるサービスを出品している人もいます。

私は小説本編に感想を贈るのが主体ですが、ご相談いただければ梗概やあらすじも合わせて拝見しています。










