小説家になろうやカクヨムといった小説投稿サイトでは、ユーザーの登録をすると誰でも簡単に小説を投稿できます。
逆に言えば、これらの投稿サイトに投稿されている作品のほとんどは、プロではなくアマチュアが書いたものであると言えます。
つまり、小説に書き慣れていない人が投稿されていることが多いのです。
するとどういう問題が起きるでしょう?
連載作品の更新が停止する=エタる可能性がとても高くなるのです。
作者を責めるのは少し待ってください。
小説を完結させるのはそれだけで大変なことなんです。
こちらの思うままに「早く続き書いて!」と言ってしまっても事態は好転しません。
ここでは、その理由と、更新停止してしまった作品をどうしても読みたいときに、読者の私達にできることを紹介します。
作品の更新が停まる理由
作品の更新が停止する理由はたくさんありますが、大きく分けると以下の二つにまとめられます。(原因についての詳細はこちら)
- 事故や病気などで物理的に執筆・投稿作業ができない状況にある
- 心理的に続きを書くことができない状態になっている
物理的に書けない状態
事故や病気、またはパソコンの故障などで、物理的に書けない状況にあるときは、どうしようもありません。
作者の状況が回復するのを待つしかないです。
その作者がいま、本当はどのような状況にあるのか、読者である私達に判断することはできません。
ツイッターなどで近況報告があれば別ですが、作者がそういったサービスを利用していないことも多々あります。
その作者が健康であることを祈るにとどめておきます。
気になるのは心理的な原因の場合です。
心理的に書けない状態
更新停止している理由として、そのほとんどが心理的なものが該当します。
細かく分けていくと、こんな理由が考えられます。
- 続きが思い浮かばない
- 今まで書いたところを大幅に書き直したい
- 感想がもらないのでやる気がなくなった
このような原因で更新が停止している場合は、作者自身も「書きたいのに書けない!」と苦しんでいます。
「続き書いて!」は作者を追い詰めるかも!?
自分自身を既に責めてしまっているときに、読者から「続き書いて!」との声をもらうと、作者にとっては励ましとは受け取れません。
悪意なく、むしろ好意的な気持ちでいったはずの言葉なのに、作者に余裕がなくなっている形です。
この状態になっているときは、作者自身が悩み、苦しんで、脱しなければなりません。
読者ができることは少ないでしょう。
ですが、作者のためにできることもあります。
それが感想を送ることです。
作者に感想を送る
作者が連載をする気力を失ってしまう理由の一つに、「誰も読んでくれないから」があります。
実際に、全く誰にも一度も見られないのは極まれです。
本当は読んでいる人がいるのに、それを作者が実感できないので「誰も読んでくれない」と考えてしまっています。
作者は、作品の閲覧数を確認することはできますが、数字だけでは生身の読者を感じにくいものです。
全く感想が送られないよりも実際に感想を送られた方がやる気が向上します。
小説投稿サイトについている機能を利用して感想を送ってみましょう。
作品に感想を残すのでも、作者に直接感想を送るのでも構いません。
「この作品を読んでいる人(自分)がいますよ」
と意思表示をします。
感想は書くだけでもメリットがあるので、小説を読んだ後はぜひやってみて欲しいです。
小説投稿サイトの感想機能は、ユーザー登録をしないと使えない場合があります。
ユーザー未登録の読者にできることは「温かい目で見守る」ことしかありません。
作者の復活の日を長い目で見守ってあげてください。
最後に
前提として覚えて欲しいのは書き手の精神がとてももろいことです。
「自分の作品を読んで欲しい!」
こんな強気な想いを抱えていると同時に、
「私(作者および作品)を傷つけないで…」
と弱気な想いも併せ持っています。
中にはどんな状況でもどんな意見や感想でも受け入れる、強メンタルの人もいます。
ですが、それほど多くはありません。
ちょっとしたことでつまづいてしまう。
それが作者という生き物です。
「小説の続きを!」
この気持ちは作者も同じように持っています。
温かく、長い目で作品と作者を見守りながら、小説を楽しんでいきましょう。
読み直しても減らない誤字脱字は、スキルを持った人にチェックしてもらいましょう。
ココナラなら、小説の校正・校閲を依頼できます。