多くの小説投稿サイトには感想欄があります。
その小説を読んだ人が、感想を投稿できる場所ですが、投稿を始めたばかりの小説には滅多に感想がつきません。
>>感想がほしい!投稿した小説に感想をもらうポイントと注意点
でも、本当に感想を求めていいんですか?
読んでくれた人が「好き!」「面白い!」といってくれたら元気が出ます。
ですが、もらえる感想は嬉しいものばかりとは限りません。
中には、誹謗中傷といって差し支えない内容のものがくることもあります。
今回は、作者が傷つくような感想を書く人のことを解説します。
作者と読者が考える感想が違う
折角ついた感想なのに、どうして「きつい」「ひどい」と感じるのでしょうか。
もらえないよりマシでしょ!?
そう思うかもしれませんが、実際に感想をもらうと、そうではなかったことを知ります。
やっともらえた感想が「ひどい」と感じてしまうのは、自分が期待したのと違う内容の感想がくることが原因です。
作者は小説に対して好意的な感想が欲しい
「感想が欲しい」と願ったとき、どんな感想がくることを期待しましたか?
手放しに褒めて欲しい、とまでは思わないかもしれません。
ですが、
ちょっと褒めるくらいは
してくれるんじゃない?
なんて考えてませんか?
小説を書いて投稿している以上、そういう期待は少なからず抱いてしまいます。
実際は、そんなに優しい世界ではありません。
誰も彼もが、良い言葉だけを送ってくれるわけではないのです。
誤字脱字が見付かれば報告してくれますし、間違った知識で書いていたら専門家が注意してくれます。
あとは、ただの罵詈雑言が並ぶこともあります。
何故、読者はそんなにひどいことを感想に書けるのでしょうか?
読者は作者の生みの苦しみなんて知らない
読者は、あなたが魂込めて書いた小説に、何の思い入れもありません。
以前書いた小説からのファンだったり、身近な友人だったりしたら、あなたという人間の書いた小説に愛着を感じてくれます。
それ以外の人達は、あなたにも、あなたの小説にも何の愛情もないのです。
その人達は、いま、初めてその小説とあなたに出会っただけで、たったそれだけの縁しかないからです。
書いたのはその人達ではなく、あなたという一人の人間です。
通りすがりの多くの読者にとっては、あなたがどれだけ苦労してその小説を書いたかなんてことは知らないのです。
あなたが1ヶ月かけて書いた小説でも、ほんの3時間程度で読んでしまいます。
読者は生みの苦しみなんて知りません。
だからこそ、読んで思ったことを、そのまま口にしてしまうのです。
読者は小説を読んで感じた、率直な思いを口にする
感想という言葉に、好意的な思いは含まれていません。
【感想】
ある物事にふれて心に感じたことや思ったこと。所感。
明鏡国語辞典第二版
心に感じたことが「感想」であり、それには良いことも悪いことも含まれています。
読者はただ、心に感じたことを率直に書いているだけです。それに「良い」「悪い」とつけているのは、作者の都合によります。
読者にひどい感想を書かせない、なんてことはできない
小説家になろうといった大型の小説投稿サイトでは、今までも多くの人達が、ひどい感想と戦って来ました。
しかし、ひどい感想が全くなくなる、ということはありません。
今でも書かれるときは書かれます。
感想を書く側の人の気持ちを変えるのは難しいです。
受け取る側である、作者が対応する方が遥かに簡単です。
感想欄を荒らすのは心に余裕がない人達
ひどい言葉を投げかけて来る人達には、辛い思いをしますし、腹も立ちます。
怒りのままに言葉を返したくなりますが、ちょっとだけ落ち着いてください。
勢いで書いた返信をする前に深呼吸します。
そして、こう考えてみてください。
こんなにひどいことを書く人はきっと、心に余裕がないんだ。
家では奥さん(または旦那さん)に怒鳴られ、子どもは反抗期で蔑みの目を向けられている。
そして会社では上司に説教される毎日で、最近では入って来たばかりの新人に成績が抜かれ始めていて、いつまでも昇進できない。
趣味に打ち込めるものが何もなく、唯一の楽しみが小説投稿サイトをさまようこと。
こんな状況の人が、やっと見つけた怒りののはけ口が、自分の小説だった。
だったら仕方ない、とまで思う必要はありませんが、こう考えたら、ちょっとは気が治りませんか?
書いてるかどうかなんてことは
知りませんが
罵詈雑言を書いてくるような人間と、感想欄で喧嘩しても消耗するだけです。
なるべく冷静な気持ちで対処していきましょう。
まとめ
- 感想欄は読者がら率直な思いを伝えるところ
- 嬉しい言葉ばかりとな限らない
- 読者の言動を制限するのは難しい
- ひどい感想を書く人は、心に余裕のない人
読者には、色んな人がいます。
共通しているのは、その小説を書いた人間ではないことです。
小説は一度投稿されると、特定の限られた人間だけが読むものではなく、不特定多数の人間が読めるものとなります。
感想欄には、自分に好意的な感想ばかりがくるわけではありません。
感想欄を開き、感想を欲しいと願うのは良いのですが、期待と違う感想がくる可能性があることは承知しておきましょう。
そして、きつい感想には、冷静に対処していきましょう。
>>感想がほしい!投稿した小説に感想をもらうポイントと注意点
>>投稿した小説に読者からの感想がもらえないのには理由があった
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